掃除する

1hr/day

汚部屋脱出日記

ごみ出し

17-27℃/だいたい曇り 日の出04:26/日の入り18:55 月齢29(朔)

燃えるごみの日。ごみ出せた。

ごみ出し
今日のごみ出しはちょっと画期的だった。まだイッパイになっていない指定ゴミ袋のごみを出したのだ。

20代の一時期、同棲していた男がごみを出す時に、袋にごみをギュウギュウに圧縮してパンパンなるまで、ごみを出すことを許さなかった。「袋が勿体無い」という理由だったが、当時まだ指定袋などなく、みなスーパーの買い物袋(無料だった)で出していた時代だった。それでも袋が勿体無いからと、男のチェックと許可がないとごみを出せなかった。部屋はごみの臭いで臭くなり、毎月バルサンしてもすぐにゴキブリが出るようになった。

私が金を払い借りているアパートで、ごみ出しに一々細かく注文をつけ管理して、掃除を手伝うことは一切なく、男はただ散らかす一方だった。出す出さないで口論になるのが嫌だった。私はもともと掃除が苦手なのに、散らかされるのが苦痛だった。その時の恐怖がずっと染みついていて、ゴミ袋にまだ詰められる余裕があると、怖くて出せずにいた。ずっと。でも今日、出してみた。出せた。これでいいんだと思えた。私は普通にごみを出していた頃の自分に戻れたような気がした。自由を取り戻せたのだ。

おかしな話。私が借りてる私の部屋で、私はそこの市民で、市のルールに従い、ごみを出すかは私が決めることだ。お前じゃない。そう主張できたはずなのに。